2015年12月02日開催
当年金綜合研究所は、11月30日の「年金の日」にあたり、「年金の日」賛同団体として登録をいたしました。また今年の10月に研究所設立3周年を迎えることができました。今回のシンポジウムは「年金の日」の一環、および当研究所の設立3周年の節目のイベントとして、開催したものです。
開会にあたり:ご挨拶
厚生労働省年金局長 / 鈴木俊彦様
基調講演:『企業年金制度をめぐる動向について』
厚生労働省年金局企業年金国民年金基金課長 / 内山博之様
パネルディスカッション:『これからの企業年金を考える』
[パネリスト]東京大学名誉教授ミシガン大学ロス・ビジネススクール三井生命金融研究センター理事 / 若杉敬明様
[パネリスト]企業年金連合会理事長 / 村瀬清司様
[パネリスト]みずほ年金研究所研究理事・年金綜合研究所(企業年金制度研究会)主席研究員 / 小野正昭様
[パネリスト]厚生労働省年金局企業年金国民年金基金課長 / 内山博之様
[モデレータ]社会保障審議会企業年金部会長・神奈川県立保健福祉大学名誉教授 / 山崎泰彦様
平成26年より11月30日を「年金の日」と定め、国民の方に老齢期に備えて頂くために、これまでの年金記録、これからの年金見込み額をご確認いただく「ねんきんネット」のご利用を呼び掛けています。
今回のシンポジウムは、素晴らしい先生方と多数の参加者の方が集い、「年金の日」にふさわしいものだと思います。
今後、企業年金は公的年金と相まって老後所得保障のために重要な役割を果たすものと思いますが、現在全労働者の1/4しか加入していない、中小企業の実施低下等もあり、山崎先生に部会長をお願している企業年金部会で、DCにおける中小企業の支援・個人加入の拡大などの普及拡大の支援策をまとめていただき、法案として国会に提出しました。また、DBの弾力化などの税制改正も実現に向け努力しています。法案は継続審議となっていますので、企業年金拡大のため、ここにお集まりの先生および参加者の方のご協力にも期待し、次国会での成立を実現し、企業年金の拡充を図りたいと存じます。
基調講演では内山様より、企業年金の現状と課題、企業年金部会での議論と平成27年度税制改正、DC法等改正、DBの弾力化などにつきご解説頂きました。
パネルディカッションに先だって、パネラーの若杉様、村瀬様、小野様より、それぞれのお立場から「これからの企業年金」についてのご見解を述べて頂きました。
■若杉敬明様
企業年金の現状、企業年金定着条件、企業年金のメリット、企業年金に対する企業ニーズ、望ましい企業年金制度のあり方、企業年金のガバナンスについてお話になりました。
■村瀬清司様
企業年金・個人型年金の拡充、中小企業向け企業年金の受皿、ポータビリティ機能の拡充、ハイブリット型の企業年金制度の提案、税制の問題についてお話になりました。
■小野正昭様
「私的年金普及にあたっての課題」についての見解を述べられました。制度間ネットワークの構築、特別法人税課税の影響、DBの普及・拡充、総合型DC、ハイブリット型制度と企業年金二法との関係についてお話になりました。
■山崎泰彦様
パネリスト各位のご説明ののち、山崎様のモデレートにより、白熱した議論が展開されました。主な議論テーマは、確定拠出年金法改正後の残された課題、確定給付年金の普及拡大、年金税制の課題、年金基金のガバナンスについてでした。
詳しい講演内容については、冊子「シンポジウム講演録」に記載しております。
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